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第四章:ディメンシア のバックアップ(No.2)
第四章:ディメンシア ゲームに戻った俺は強く動揺し、困惑していた。 俺はあのバケモノが俺を睨んだことについて考えていた。 このゲームの要素は殆ど無意味なものばかりだった。 悪ふざけだとしたら、どう考えても面白くないし、明らかに力を入れすぎている。 もし、新たな怪獣たちを登場させたファミコンゴジラの続編を作ろうとしたのなら、何故、ゴジラ以外の要素を加えたのだろうか。 もしかしたら、これは一種の試作品だったのかもしれない。 ただそれらは全て無意味な推測に過ぎない。 ディメンシアのマップを見る前に、俺はまたトランスへ行き、赤いバケモノが俺を睨むかどうかを確認しようとしたが、俺はそれを止めた。 ディメンシアのbgmは土星のものと似ていた。 bgmを聞きながらマップを見た。今回のボスモンスターは4体いた。
まずはクイズステージに入った。ここにも前回のように、内容と結果を載せておこう。
フェイスの言う「新しいモンスター」がどういう意味なのか分からなかったが、興味を抑えきれずつい、「YES」と答えた。
その結果は俺の心を揺さぶるものだった。
マップに戻されると、アンギラスという新しいプレイアブルキャラクターが追加されていた。 ステージに入る前に、まずはアンギラスについて説明しておきたい。 アンギラスは上下ボタンで、二足歩行か四足歩行かで移動するかを選択することができた。 ゴジラのようにパンチやキックはできるが尻尾攻撃は無かった。 そしてもう一つ、彼には特殊能力があった。 また、アンギラスでプレイすると右上のレベル表示に不具合がでてしまう。 さて、ステージに移るとしよう
ステージアイコンからわかる通り、これらのステージは青い山脈の地面と背景の色を緑に差し替えたものである。 ファミコンのゲームでこんなことは可能なのか?スーパーファミコンでは出来るだろうが、ファミコンで透明感のものは見たことがなかった。 緑の山脈のbgmは青の山脈と楽器が同じだったが、メロディが大きく異なっていた。 取り合えず、俺はいつものようにステージを散策した。そしてまた、そこには敵モンスターがいなかった。
水中にしか行くべきところは無かったので、下へと潜っていった。 実際のゲームに出てくるようなまともな敵のデザインで、こういう敵は非常に珍しかった。
こいつらは倒すのにそこまで時間はかからないが、かなり迷惑な敵で、近づけばHPをかなり削られることもある。 底魚の対処は簡単だ。
そのステージを攻略した後、俺はゴジラを青い城のアイコンに移動させた。
ステージ自体は、青いレンガで出来た城のダンジョンのようなもので、壁には同じ白い顔の像が並んでいた。 また背景には灰色の砂嵐が舞っており、視界を遮ることは無いがこのステージの不気味さを引き立てていた。 このステージをプレイする度に、俺は突然強い不安に襲われるようになった。 ステージには敵が出てこなかったが、このゲームの中で最長のステージだった。
この時、俺は認めたくなかったが、青の城ステージをプレイして気づいた。 クソみたいなゲームをやってイライラするとか、恐怖の出来事が起きて無気力になるとかそういう事ではなく 俺の頭がおかしい思うのはわかる。信じてくれなくても構わない。 そしてその後、バラゴンと置き換えられたモンスターと戦うことになった。 バラゴンは元のゲームで最小のボスモンスターだったのだが、こいつは最大級のモンスターになっていた。
腕が無いのにどうやって攻撃するのか疑問に思うことだろう。 まずコイツは雲のようなドットの息を吹きかけ、凍らせたあと画面右端に移動し、腹部から巨大なガトリングガンを放ってくるのだ。
見た目は面白いかもしれないが、俺がプレイした時はそうは思えなかった。 凍結が解除されて、急いで銃を狙って攻撃すると、彼に大ダメージを与えることができた。 バトルに移る前に、三つ目ステージ、『北極圏』について説明をしておこう。 北極圏は、名前の通り氷に覆われたツンドラ地帯のステージで、周りに水があるものだ。
曲は8ビット版『スーパードンキーコング』の『ふぶきの谷』に似ていた。
ここでは新しい敵が2体出現した。
氷を解くと、奇妙な動きで這うような動きをして後方に押されるのだ。 アイスマンを倒した後、1~2分ほど歩くと水面に到着した。
この新しいもう一つの敵を、俺は『スパイクウォーカー』と呼んでいる。
そうそう、落とし穴と言えば。
陸に上がると、予想外の中ボス戦に突入した。
マグマの戦い方はとてもシンプルだ。
マグマの面白い所は、倒しても死なずに尻尾を巻いて逃げ出すところだ。 北極圏についてはこれで終わり。 言い忘れていたが、新たなモンスターの戦闘中に流れる曲は実際にゲームに登場するものから再利用されているのだ。 まとめると チタノザウルス:ゲゾラ戦bgm となっている
マンダはとても狡猾な相手だった。
マンダは炎を吐いたり、噛みついたり、きつく締め付けたりと多彩な技を使ってきた。
締め付け攻撃はガイガンのようにHPを大幅に減らされるようなものではなかったが、これはマンダの中で一番強い技だった。
最後にもう一つ、戦闘中にアトラゴンが現れ助けに来てくれたのだ。(これは最高の演出だった) マンダを倒したあと、HP回復のために北極ステージをクリアし、ガイガンに置き換えられたモンスターと戦った。
しかしその後間もなく、スピーカーから耳をつんざくような悲鳴があがり、ガイガンではない者が現れピラニアを八つ裂きにしたのだ。
そう、これはプレイヤーを油断させるための細工だったのだ。
ガイガンではない者は強力な相手だった。
咆哮の攻撃はガイガンを倒すのに非常に有効的だった。 その後、倒すべき怪獣は1体となった。
スペースゴジラとの戦いは、やや不満は残るものの、非常に良いアイデアであった。
スペースゴジラはエネルギーを使って二つの結晶体を作り、それを地面に付着させ結晶を作り出してくる。
この結晶はプレイヤーの行く手を阻むだけでなく、スペースゴジラのエネルギーをチャージし、それが壊されるまでコロナビームを発射できるのだ。
スペースゴジラは結晶のエネルギーが尽きるまで、ビームを浴びせてくるので、多くのHPを失うことになる。
スペースゴジラにパンチするために近づいた時、彼は押しも押されぬ存在だった。 戦いが終わった後には、もうHPバーが5本しか残っていなかった。
また行くとしよう。 何が起きても、ゲームがどんなものを見せようとも、最後までやり遂げたいと思ったんだ。 今回のチェイスでは、ロールアタックでゴジラやモスラより速く動けるアンギラスを選んだ。
これまでの水中ステージのように、途中から地面が無くなっていた。 俺は血の川を移動し続けた。
バケモノが水生生物に変身し、俺の後を追ってきたのだ。 しばらくして地雷の浮き上がる沼に遭遇した。 警戒するべきものはそれだけでは無い。
そして一分後、俺は出口となる地面を見つけた。
俺はベッドに倒れ込んで深く息をつき、逃走を成功したことに満足していた。 エントロピーだ。
(第五章 更新予定日 → 2023 3/26) コメント
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