第二章:パトス のバックアップ(No.3)
第二章:パトス 新しいモンスターを見るためにステージの反対側を見ると、ヘドラの代わりにビオランテがいた。 だがこんなことは起こりうるはずが無かった。 パトスマップの曲は俺が初めて聴く曲だった。 始まりはゲームのどの曲よりもゆっくりで、緊迫した雰囲気な曲だった。 俺はゴジラをツタ状のアイコンの代わりにある青い岩の一つに移動させ、ステージに入った。 この新しいレベルですぐに気づいたことがあった。 それに加えここからスコアメーターがバグり始め、読めなくなってしまったことも特筆しておきたい。 だから何も気にすることなく、誰にも邪魔されずBGMを聴きながらステージを進めていた。 このステージは三画面くらい続いたが、周りに障害物が無いためあっという間に終わってしまった。 オレンジ色のステージに入ると、グロテスクなオレンジ色の目の背景が目に飛び込んできた。 敵はマタンゴのみだったが、ご覧の通りこいつらはそこら中にいた。 マップは短く、モスラとゲゾラに再選を挑むまで数分しか掛からなかった。 まずはモゲラに挑んだ。モゲラの代わりに登場したのは、パスカグーラ星人のような見た目をした飛行物体だった。 この細々しい異形の怪獣はゲゾラに代わって登場した。 俺は奴らを倒し、チタノザウルスと戦おうとするとどこにもおらず、チタノザウルスの駒がなくなった状態でマップに戻った。 もうビオランテ以外に戦う相手がおらず、気持ちを高めて戦闘に挑んだ。 ビオランテが花獣形態で戦闘を開始したのにはかなり驚いた。 予想通り、ビオランテはダメージを受けると最終形態に変形した。 ビオランテが他のモンスターより動きが鈍いとはいえ、移動できるようになったことを除けば戦い方は同じだった。 チタノザウルスほど難易度は高くなく、2ラウンドほどで倒すことができた。 このアイコンはビオランテを倒すまでは存在しなかった。 そこには空が無く、背景に炎が揺らめく地獄のような場所だった。 画面上の文字も、ライフバーも全てが消えていた。 恐怖が俺を包んだ。慎重に前へ進めるが、青の山脈の様に敵はいない。 「逃げろ?…一体何から?」 周りには何も居なかった。 パスワード画面の音楽が不気味ということについては知っているだろうか。 このとき俺はまたステージのボス全てと再選するのかと思い、かなり腹が立った。 ステージに入ると低い咆哮のようなものが聞こえた。 極度の危機を感じた時、体が感じる感覚をご存じだろうか。 それがこのスクリーンショットを撮った時に感じたことだ。 俺は全てのゴジラ映画を見たわけではないが、「こいつ」はどの映画にも出てないと確信している。 幸運なのかアドレナリンが出たからなのか、俺は何とかヤツから逃げ切ることができた。 マップに戻った俺はあまりの恐ろしさにゲームを終了し、何もなかったことにしようとした。 このまま進むにしても、次はモスラであの追いかけっこステージをクリアしなくてはならない。 だがモスラを赤い顔に移動させると、何故かステージをクリアしたことになった。俺はちょっと安心した。 (第三章 更新予定日 → 2023 3/11 ~ 3/12) コメント
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