Top > 第四章:ディメンシア


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''%%%第四章:ディメンシア%%%''

ゲームに戻った俺は強く動揺し、困惑していた。

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俺はあのバケモノが俺を睨んだことについて考えていた。
俺の言葉をゲームが認識したなんて有り得ない。
でも何故、俺が奴を侮辱した時にそれが起こったのだろう?

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このゲームの要素は殆ど無意味なものばかりだった。
新たに登場する怪獣、気味の悪い置き換えられたモンスター、緑の寺院のような場違いなステージ、クイズステージ、赤い怪獣との追いかけっこ。
俺はそれらに何一つ意味があるようには思えなかった。

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悪ふざけだとしたら、どう考えても面白くないし、明らかに力を入れすぎている。

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もし、新たな怪獣たちを登場させたファミコンゴジラの続編を作ろうとしたのなら、何故、ゴジラ以外の要素を加えたのだろうか。

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もしかしたら、これは一種の試作品だったのかもしれない。
とてつもない才能を持った数人が集まって作られたグループによるプロジェクトで、何らかの拍子にカセットが流出してしまったのか?
あるいは意図的にそれを無作為の人の手に取らせることが目的だったのだろうか?

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ただそれらは全て無意味な推測に過ぎない。
このゲームの真相を知る方法はただ一つ、ゲームを最後までプレイすること。
もしもだけど、もしかしたら、エンドクレジットの中に何故このゲームを作ったのか、製作者の説明があるかもしれない。
あるいはもっと不可解で奇妙なもの、また恐ろしいものかもしれない。

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ディメンシアのマップを見る前に、俺はまたトランスへ行き、赤いバケモノが俺を睨むかどうかを確認しようとしたが、俺はそれを止めた。
このまま前に進みたかったからだ。
それに、後戻りすることでこのゲームが更におかしくなってしまうのではという不安があったからでもある。

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ディメンシアのbgmは土星のものと似ていた。
だが曲のスピードが落ちていて、ピアノのような楽器で演奏されていた。
他の新しいマップと同様、危険でサスペンスな雰囲気を感じる。

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bgmを聞きながらマップを見た。今回のボスモンスターは4体いた。
スペースゴジラ、マンダ、ガイガン、バランである。
今回は東宝映画の新しい怪獣が2体も出てきたので驚いた。
しかし、一番の驚きはこれからだった。

&ref(map5_1.jpg,nolink,zoom,350x300);

まずはクイズステージに入った。ここにも前回のように、内容と結果を載せておこう。

&ref(Face_De1.jpg,nolink,zoom,350x300);
&color(gray){''「あなたは泳げますか?」''};

&ref(Face_de2.jpg,nolink,zoom,350x300);
「YES」

&ref(Face_de3.jpg,nolink,zoom,350x300);
&color(gray){''「魚は好きですか?」''};

&ref(Face_de4.jpg,nolink,zoom,350x300);
「YES」

&ref(Face_de5.jpg,nolink,zoom,350x300);
&color(gray){''「ペンギンは飛べますか?」''};

&ref(Face_de6.jpg,nolink,zoom,350x300);
「NO」

&ref(Face_de7.jpg,nolink,zoom,350x300);
&color(gray){''「それは全方位に回転できますか?」''};
"それ"が何を示すものかはわからなかったので、俺はこう答えた。

&ref(Face_de8.jpg,nolink,zoom,350x300);
「NO」

&ref(Face_de9.jpg,nolink,zoom,350x300);
&color(gray){''「あなたは酸素で呼吸しますか?」''};

&ref(Face_de10.jpg,nolink,zoom,350x300);
「YES」

&ref(Face_de11.jpg,nolink,zoom,350x300);
&color(gray){''「女性は美味しいですか?」''};
どこの誰がこんな質問を思いついたのかは知らないが、そいつは精神的な助けを求めているのだろう。

&ref(Face_de12.jpg,nolink,zoom,350x300);
「NO」

&ref(Face_de13.jpg,nolink,zoom,350x300);
&color(gray){''「今あなたがいる所は夜ですか?」''};

&ref(Face_de14.jpg,nolink,zoom,350x300);
「YES」

&ref(Face_de15.jpg,nolink,zoom,350x300);
&color(gray){''「猫は好きですか?」''};

&ref(Face_de16.jpg,nolink,zoom,350x300);
「YES」

&ref(Face_de17.jpg,nolink,zoom,350x300);
&color(gray){''「水は濡れていますか?」''};

&ref(Face_de18.jpg,nolink,zoom,350x300);
「YES」

&ref(Face_de19.jpg,nolink,zoom,350x300);
&color(gray){''「骨折したことはありますか?」''};

&ref(Face_de20.jpg,nolink,zoom,350x300);
「NO」

&ref(Face_de21.jpg,nolink,zoom,350x300);
&color(gray){''「あなたの仕事は好きですか?」''};

&ref(Face_de22.jpg,nolink,zoom,350x300);
「YES」

&ref(Face_de23.jpg,nolink,zoom,350x300);
&color(gray){''「新しいモンスターはいかがですか?」''};

フェイスの言う「新しいモンスター」がどういう意味なのか分からなかったが、興味を抑えきれずつい、「YES」と答えた。

&ref(Face_de24.jpg,nolink,zoom,350x300);
「YES」

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その結果は俺の心を揺さぶるものだった。

&ref(map5_2.jpg,nolink,zoom,350x300);

マップに戻されると、アンギラスという新しいプレイアブルキャラクターが追加されていた。
子供の頃からアンギラスは怪獣の中で二番目に好きなモンスターだったので、アンギラスで遊びたいと心から思っていた。
俺は新しいモンスターを試してみようと、アンギラスを隣のマスへと移動させた。

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ステージに入る前に、まずはアンギラスについて説明しておきたい。

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アンギラスは上下ボタンで、二足歩行か四足歩行かで移動するかを選択することができた。
それによって能力に違いがでることは無いが、ボス戦で役立ち、四足歩行で障害物や敵をかわせたこともあった。

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ゴジラのようにパンチやキックはできるが尻尾攻撃は無かった。
その代わりに、彼には興味深い技があった。
体を丸めてトゲ付きの鉄球のようになり、そのまま転がることができたのだ。
接触ダメージを喰らうこともあるが、それらは全て軽減される。
ステージの敵を一掃することも容易だが、それを使うにはパワーゲージを消費してしまうため、連続して使うことはできない。

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そしてもう一つ、彼には特殊能力があった。
スタートボタンを押すと、口からエネルギービームを発射するのだ。
この技はチタノザウルスのものと似ていた。
もしこれが改造ロムであるのなら、格闘ゲーム『ゴジラ怪獣大乱闘 ~地球最終決戦~』のものに影響を受けたのだろう。

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また、アンギラスでプレイすると右上のレベル表示に不具合がでてしまう。
体力とパワーゲージから推測すると、彼はレベル10くらいだと思う。

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さて、ステージに移るとしよう

&ref(De_stage1.jpg,nolink,zoom,350x300);

ステージアイコンからわかる通り、これらのステージは青い山脈の地面と背景の色を緑に差し替えたものである。
だが俺が注目したものは、透明感のある水だった。

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ファミコンのゲームでこんなことは可能なのか?スーパーファミコンでは出来るだろうが、ファミコンで透明感のものは見たことがなかった。

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緑の山脈のbgmは青の山脈と楽器が同じだったが、メロディが大きく異なっていた。
曲が突然止まったり、数秒おきに大きな音が鳴る、とてもシンプルな曲だった。

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取り合えず、俺はいつものようにステージを散策した。そしてまた、そこには敵モンスターがいなかった。
が、その後すぐに水上の崖にたどり着いたのだ。

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&ref(De_stage2.jpg,nolink,zoom,350x300);

水中にしか行くべきところは無かったので、下へと潜っていった。
水中の透明度が高く、少し見づらかったが、それは許容できる範囲内だった。
水中に入ると、巨大なピラニアとトゲのある底魚のような、二種類の新たな敵がいた。

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実際のゲームに出てくるようなまともな敵のデザインで、こういう敵は非常に珍しかった。
なので俺はピラニアをとても気に入った。

&ref(De_stage3.jpg,nolink,zoom,350x300);

こいつらは倒すのにそこまで時間はかからないが、かなり迷惑な敵で、近づけばHPをかなり削られることもある。
それに、こいつらは群れで移動する傾向があるのだ。

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底魚の対処は簡単だ。
画面の下を移動してくるので、ローリングアタックで倒すこともできるし、飛び越えて避けることもできるのである。
このスクリーンショットでは、底魚をローリングアタックで轢こうとしている所と、後ろにピラニアの群れを確認できる。

&ref(De_stage4.jpg,nolink,zoom,350x300);

そのステージを攻略した後、俺はゴジラを青い城のアイコンに移動させた。
すると、画面にタイトルが表示され、『容赦ない寒気』というテキストが表示された。

&ref(UNFORGIVEN COLD.jpg,nolink,zoom,350x300);

ステージ自体は、青いレンガで出来た城のダンジョンのようなもので、壁には同じ白い顔の像が並んでいた。
これらの顔は全て恐怖の表情を浮かべていた。

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また背景には灰色の砂嵐が舞っており、視界を遮ることは無いがこのステージの不気味さを引き立てていた。
bgmは低音の聖歌隊のコーラスが12秒間ループするもので、俺には聞き覚えのある曲だった。

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このステージをプレイする度に、俺は突然強い不安に襲われるようになった。
ステージを進むごとに、邪悪なものが後ろから迫ってくるような気がしてならなかったのだ。

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ステージには敵が出てこなかったが、このゲームの中で最長のステージだった。
俺は一回しかここをプレイしてないが、攻略するのに7分もかかった。

&ref(De_stage5.jpg,nolink,zoom,350x300);

この時、俺は認めたくなかったが、青の城ステージをプレイして気づいた。
このゲームはプレイヤーに何かを感じさせる力を持っていることだ。

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クソみたいなゲームをやってイライラするとか、恐怖の出来事が起きて無気力になるとかそういう事ではなく
このゲームでは、ある出来事が起きる度に、何かを感じさせることが出来るということだ。

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俺の頭がおかしい思うのはわかる。信じてくれなくても構わない。
俺だって、このゲームを実際に遊んでいなければこんなことは信じられない。
だがこのゲームには、もの凄く奇妙に思う所があったりして、俺はそれをどう説明したらいいか、本当にわからないんだ。

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そしてその後、バラゴンと置き換えられたモンスターと戦うことになった。

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バラゴンは元のゲームで最小のボスモンスターだったのだが、こいつは最大級のモンスターになっていた。
その高さは、地面が通常より低くなり、それによりバラゴンの頭が、ようやく天井ギリギリ収まるほどの大きさだった。
そして巨大であると同様に、恐ろしく奇妙な存在でもあった。

&ref(Not_Baragon.jpg,nolink,zoom,350x300);

腕が無いのにどうやって攻撃するのか疑問に思うことだろう。
コイツは腕が無い分キックの力が凄まじく、ゲーム内トップクラスの強さを持っているのだ。
だがコイツの他の技はもっと奇妙だ。

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まずコイツは雲のようなドットの息を吹きかけ、凍らせたあと画面右端に移動し、腹部から巨大なガトリングガンを放ってくるのだ。

&ref(Not_Baragon_attack1.jpg,nolink,zoom,350x300);

&ref(Not_Baragon_attack2.jpg,nolink,zoom,350x300);

//チンポやん...
//どこから見ても
//チンポやん...

見た目は面白いかもしれないが、俺がプレイした時はそうは思えなかった。
この攻撃はガイガンのノコギリ攻撃と同じくらい厄介で、バラゴンがこの技は常時使っていたとしたら、彼には勝てなかったかもしれない。
ありがたいことに、この攻撃は2回しか使ってこなかった。

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凍結が解除されて、急いで銃を狙って攻撃すると、彼に大ダメージを与えることができた。
//クソ痛そう
こうして俺はバラゴンを倒し、三つ目のステージを攻略しに向かった。
俺はアンギラスでガイガンとマンダを、ゴジラでスペースゴジラを倒すことにした。

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バトルに移る前に、三つ目ステージ、『北極圏』について説明をしておこう。

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北極圏は、名前の通り氷に覆われたツンドラ地帯のステージで、周りに水があるものだ。

&ref(De_stage6.jpg,nolink,zoom,350x300);

曲は8ビット版『スーパードンキーコング』の『ふぶきの谷』に似ていた。
危険を感じるような曲調で、ツンドラに閉じ込められて凍死してしまうような想像をさせられた。

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&ref(De_stage7.jpg,nolink,zoom,350x300);

ここでは新しい敵が2体出現した。
1体目は氷の塊に閉じ込められたクリーチャーだ。こいつは道をふさいてくるので、熱光線で氷を解かさなくてはならない。
ゲゾラではない者を小さくしたような見た目で、目がないことが特徴だ。

&ref(De_stage8.jpg,nolink,zoom,350x300);

氷を解くと、奇妙な動きで這うような動きをして後方に押されるのだ。
ダメージは発生しないが、地味にうっとおしい。

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アイスマンを倒した後、1~2分ほど歩くと水面に到着した。
今回は入水時に飛び上がる水しぶきのスクリーンショットを撮ることができたのでお見せしよう。
これをどうやってプログラムしたのか不明だが、なかなかに美しい表現ではないだろうか。
また、水中に潜ると画面のフォーカスが変わるのも素晴らしい。

&ref(De_stage9.jpg,nolink,zoom,350x300);

&ref(De_stage10.jpg,nolink,zoom,350x300);

この新しいもう一つの敵を、俺は『スパイクウォーカー』と呼んでいる。
歩いてきてランダムなタイミングで爆発(または攻撃した時)に爆発し、全方向にトゲを飛ばしてくるのだ。
トゲのダメージはそこまででも無いが、何度が穴に落とされそうになった。

&ref(De_stage11.jpg,nolink,zoom,350x300);

そうそう、落とし穴と言えば。
水中にはプラットフォーム要素として、底なしの落とし穴があったのだ。
原作はアクションゲームであったため、こういうものは無かったのだが、これがあることによりゲームとして少し面白くなった気がした。

&ref(De_stage12.jpg,nolink,zoom,350x300);

陸に上がると、予想外の中ボス戦に突入した。
セイウチ怪獣のマグマがいたのだ。
このゲームには元々よくわからないモンスターがいるのは承知だったが、こりゃ凄い。
あまり注目の無い怪獣を登場させるのは素晴らしいと思った。

&ref(De_stage13.jpg,nolink,zoom,350x300);

マグマの戦い方はとてもシンプルだ。
冷凍光線を撃ってきて、まれに突進してくることもある。
難易度は高くないが、元のゲームにいた『マタンゴ』よりは確実に面白い。

&ref(De_stage14.jpg,nolink,zoom,350x300);

マグマの面白い所は、倒しても死なずに尻尾を巻いて逃げ出すところだ。
敵モンスターが逃げ出すどころか方向転換をするのを見るのは初めてだった。
追いかけようとしたが、水中に入ると姿を消してしまったのである。哀れなやつめ...

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北極圏についてはこれで終わり。
次はマンダ戦の話に移ろう。

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言い忘れていたが、新たなモンスターの戦闘中に流れる曲は実際にゲームに登場するものから再利用されているのだ。

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まとめると

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チタノザウルス:ゲゾラ戦bgm
ビオランテ:ヘドラ戦bgm
オルガ:バラゴン・モゲラ戦bgm
マンダ:バラン戦bgm
スペースゴジラ:メカゴジラ戦bgm
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となっている

&ref(Manda.jpg,nolink,zoom,350x300);

マンダはとても狡猾な相手だった。
ある戦術が効かないとわかると、コロコロと戦術を変えてくるのである。

&ref(Manda_attack1.jpg,nolink,zoom,350x300);

マンダは炎を吐いたり、噛みついたり、きつく締め付けたりと多彩な技を使ってきた。

&ref(Manda_attack2.jpg,nolink,zoom,350x300);

締め付け攻撃はガイガンのようにHPを大幅に減らされるようなものではなかったが、これはマンダの中で一番強い技だった。

&ref(Manda_attack3.jpg,nolink,zoom,350x300);

最後にもう一つ、戦闘中にアトラゴンが現れ助けに来てくれたのだ。(これは最高の演出だった)
マンダがすぐに潰してしまったが、それでもなおカッコよかった。

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マンダを倒したあと、HP回復のために北極ステージをクリアし、ガイガンに置き換えられたモンスターと戦った。
戦いが始まった時、俺は困惑した。
何故ならそこには何も現れなかったからだ。
パトスのチタノザウルスのようなものかと思ったが、丁度マップに戻るであろうタイミングで、ピラニアが現れた。

&ref(Not_Gigan_fish.jpg,nolink,zoom,350x300);

しかしその後間もなく、スピーカーから耳をつんざくような悲鳴があがり、ガイガンではない者が現れピラニアを八つ裂きにしたのだ。

&ref(Not_Gigan_appear.jpg,nolink,zoom,350x300);

&ref(Not_Gigan_appear2.jpg,nolink,zoom,350x300);

そう、これはプレイヤーを油断させるための細工だったのだ。
突然の登場により俺は恐怖を覚え、アドレナリンが放出された。
ガイガンではない者はこのゲーム内で最も早く、最もシビアな敵であった。

&ref(Not_Gigan.jpg,nolink,zoom,350x300);

ガイガンではない者は強力な相手だった。
だがアンギラスの技を使うことにより、互角に戦う事ができた。
この戦いは本当に激しかった。
ガイガンの攻撃方法は、口から血のようなレーザーを吐くものと、下方向に斬りつけるものだった。
元のガイガンのような、地獄のノコギリ攻撃のようなものが来ると予想していたが、幸い、そのような攻撃は持っていなかった。

&ref(Not_Gigan_attack.jpg,nolink,zoom,350x300);

&ref(Not_Gigan_Damage.jpg,nolink,zoom,350x300);

咆哮の攻撃はガイガンを倒すのに非常に有効的だった。
もっとスクリーンショットを撮っておきたかったが、その余裕はなかった。

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その後、倒すべき怪獣は1体となった。
スペースゴジラだ。
前述したように、この戦いではゴジラを使った。

&ref(SpaceGodzilla.jpg,nolink,zoom,350x300);

スペースゴジラとの戦いは、やや不満は残るものの、非常に良いアイデアであった。

&ref(SpaceGodzilla_attack1.jpg,nolink,zoom,350x300);

スペースゴジラはエネルギーを使って二つの結晶体を作り、それを地面に付着させ結晶を作り出してくる。

&ref(SpaceGodzilla_crystal.jpg,nolink,zoom,350x300);

この結晶はプレイヤーの行く手を阻むだけでなく、スペースゴジラのエネルギーをチャージし、それが壊されるまでコロナビームを発射できるのだ。

&ref(SpaceGodzilla_attack2.jpg,nolink,zoom,350x300);

&ref(SpaceGodzilla3.jpg,nolink,zoom,350x300);

スペースゴジラは結晶のエネルギーが尽きるまで、ビームを浴びせてくるので、多くのHPを失うことになる。
それに、ゴジラの熱光線を結晶に浴びせるとエネルギーが吸収されてしまうようなので、物理攻撃で壊すしかのだ。

&ref(SpaceGodzilla_Damage.jpg,nolink,zoom,350x300);

スペースゴジラにパンチするために近づいた時、彼は押しも押されぬ存在だった。
俺が殴ると、向こうもパンチをしてきて左端に戻されるのだ。
そしてまた結晶を作り出すのである。

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戦いが終わった後には、もうHPバーが5本しか残っていなかった。
だがそんなことはどうでもよかった。
何故ならもう戦う必要はないのだから。
今度は逃げなくてがならない。

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&ref(map5_Red.jpg,nolink,zoom,350x300);

また行くとしよう。
俺はこの時、俺はこのゲームの最後を見たいと思った。
このステージは恐ろしくもあるが、俺はそれを克服しなくてはならない。

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何が起きても、ゲームがどんなものを見せようとも、最後までやり遂げたいと思ったんだ。
そしてこれから俺は、追いかけっこステージではもう一言もしゃべらない事にした。

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今回のチェイスでは、ロールアタックでゴジラやモスラより速く動けるアンギラスを選んだ。
ステージは画面下に血のような川があることを除いて、最初の2つと同じだった。
俺はロール操作のコツを掴んだので、赤の怪獣に対し、優位に立つことができた。
最も、パワーゲージを気にせずにロールを出せたからである。

&ref(De_Red1.jpg,nolink,zoom,350x300);

これまでの水中ステージのように、途中から地面が無くなっていた。
そこに俺は血の川へとダイブした。
驚くことに、地獄の獣は追ってこず、崖の前で止まって睨んでいた。
「奴は泳げないんだろうな」と俺は思った。

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俺は血の川を移動し続けた。
周囲には何もなかったが、何かがあるのはわかっていた。
このチェイスはまだ終わらないだろう?きっと何か別のものが現れるはずだ。
そして案の定、少し違った咆哮が聞こえた。

&ref(De_Red2.jpg,nolink,zoom,350x300);

バケモノが水生生物に変身し、俺の後を追ってきたのだ。
…まさか姿を変えられるとは。
再び姿を現すと、チェイスは難しくなった。
水中にいるとスピードが遅くなり、獣と同じ速さになってしまったのだ。
生き残るためには、瞬時に行動するしかない。

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しばらくして地雷の浮き上がる沼に遭遇した。
恐らくそれに当たると、ダメージを受け後退してしまうのだろう。
赤いバケモノの速さを考えると、当たれば即死だったので必死で避けた。

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警戒するべきものはそれだけでは無い。
バケモノは腸でできた触手と爪の付いた顎が口から飛び出し、捕食しようとしてくるのだ。
俺は何とかそれらを避けることが出来た。
赤い獣がこんなにも必死になっている理由は、もうすぐこのステージが終わるからである。

&ref(De_Red3.jpg,nolink,zoom,350x300);

そして一分後、俺は出口となる地面を見つけた。
俺は全力でそこに飛び込んだ。(コントローラーを壊さぬように)
獣は怒り声を上げ、血の川から飛び出してきて引きずり込もうしたが、俺はその手から逃れた。

&ref(De_Red4.jpg,nolink,zoom,350x300);

俺はベッドに倒れ込んで深く息をつき、逃走を成功したことに満足していた。
そしてこれから俺は、第5のステージへ向かう。

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エントロピーだ。
エントロピーへ。

&ref(Entropy.jpg,nolink,zoom,350x300);

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(第五章 更新予定日 → 2023 3/26)
(第五章 更新予定日 → 未定)

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