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第三章:トランス
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[[原文リンク>http://allone-works.com/ngc/index.php/2015/06/12/chapter-3-trance/]] #br ''%%%第三章:トランス%%%'' 俺はまだ前回のステージで起きたことに衝撃を受けていた。 そしてトランスのマップbgmはその緊張感を和らげてくれるものでもなかった。 そのbgmはと言うと...なんと説明したら良いだろう... ビデオドロームのテーマ曲を聴いたことはあるかい?俺が思うにその曲が一番近いと思う。 #br 新しいモンスターは誰なのかと思いマップを確認すると、それはオルガだった。 2000年に映画が公開されるまで登場することのなかったモンスターが1988年のゲームに出ているのだ。 チタノザウルスやビオランテの仮説はこれでもうお終いだ。1988年にこのゲームが作られたなんてありえない! #br &ref(map4_1.jpg,nolink,zoom,350x300); 東宝の連中は頭がいいのかもしれないが、そんな先のことまで見通せるわけがない。 もしそうならば、ローランド・エメリッヒにゴジラ映画の製作権を与えることはなかったはずだ。 #br いや違う、これはある種の改造ロムかもしれない。となるとさらに疑問が湧いてくる。 誰がこれを作ったんだ?いつ?どうやって? そして最も重要なのが、何故? この『何故?』が俺の頭を悩ませた。 #br 俺はすぐにビリーが俺をからかう為にやったのだと思った。 だがそうとも限らない。 ビリーはロムハックの作り方なんて知らなかったのだ。 #br もしそうだとしたら、アイツは登場するモンスターの見た目を雑に描かれた性器に置き換える様な、アホらしいことをするだろう。 ビリーが物凄いゲーム編集技術を持っていてかつ、誰にも話さず秘密にしている様な人で無い限りアイツはこれを作れないはずだ。 それに、改造したカセットをカートリッジに読み込むことは可能なのだろうか? #br それは一旦置いといて、俺は新しくマップに表示されたクエスチョンマークに目を向けた。 これが何を意味するのか、興味をそそった。 &ref(map4_2.jpg,nolink,zoom,350x300); 皆様も気になると思い、今更ながらこのステージから登場する『クイズステージ』について説明しておきたいと思う。 このステージからは1マップに1つ、必ずマップのスタート地点付近に出現する様になった。 #br 『クイズステージ』を始めると、この様な画面が表示される。 #br &ref(Face_Trance1.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''「犬は好きですか?」''}; #br 見ての通り、画面上部に質問、『YES』『NO』ボタン、中央には顔が表示される。 俺はこの顔を『フェイス』と呼んでいる。&color(gray){''(スッゲェ想像的な名前だなオイ)''}; そして俺はこれからこの顔の事をフェイスと書くことにする。 #br クイズステージのbgmは実際にゲームに収録されている曲で、Gh1d0ra」というチートコードを実行してプレイできないステージに飛ばされたときに流れるものだ。 フェイスは12個の『YES』『NO』で答えてる質問をし、その答えのボタンにモンスターを移動させて回答をしていく。 回答をするとフェイスは8秒間表情を変え、そのご通常に戻りまた新しい質問をするのだ。 制限時間はなく、正解・不正解は無い。 #br フェイスはプライバシーの尊重なんぞへったくれもなく、時に人の心をかき乱す様な質問もしてくる。 例えば、&color(gray){''「人を傷つけるのは好きですか?」''};&color(gray){''「誰かを殺したことはありますか?」''};&color(gray){''「家族に痴漢をされたことはありますか?」''};などだ。 #br また、&color(gray){''「太陽は熱いですか?」''};や&color(gray){''「水は濡れていますか?」''};など当たり前のことを聞いてくるし、&color(gray){''「あなたの犬は大統領が好きですか?」''};など、バカみたいな質問もするのだ。 そして1クイズに1回、ゲームに関する質問をしてくる。 一つの例外を除いて、フェイスの表情はゲームに何の意味も示さない様に思えた。 だから最初に俺はランダム生成されたものだと思っていた。 #br 質問はパターン化されておらず、フェイスは同じ質問を繰り返すことは無かった。 序盤フェイスが何か企んでいるかと思わせる様な質問もあったが、それ以降はバカげた質問だらけだった。 #br プレイ中に見たフェイスの表情を紹介しよう。カテゴリーは2つあり、理解できたものと出来なかったものに分けてみた。 #br まずは理解できたものから: &ref(Face_Sprites.jpg,nolink,zoom,350x300); #1 無表情 #2 怒り #3 悲しみ #4 喜び #5 吐き気 #6 悪い顔(フェイスがとんでもない事をした時にこの顔をした。後に意味がわかると思う。) #7 驚き #8 ハート #9 苛立ち #10 困惑 #11 ショック #br そして理解できなかったものたち: &ref(Face_Sprites2.jpg,nolink,zoom,350x300); #br 理解できなかったものの1番目と二番目は一度しか登場しなかったので作り手が遊びで入れたものだと思う。 それらの質問は&color(gray){''「アイスクリームは好きですか?」''};&color(gray){''「あなたはタフガイですか?」''};と言う質問だった。 #br 最初のクイズの時は幸いなことにペンとメモ帳が手元にあった。 俺は物事を覚えるのが苦手で、ことある事にメモを取ったり、暇つぶしにラクガキをしたりすることがよくあるのだ。 だからクイズが始まった時、何が起こったのかを記録しようとしたんだ。 記録しといて本当に良かったと思ってる。 #br ここでは俺の回答とフェイスの反応を紹介しよう。 #br クイズ1: &ref(Face_Trance2.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''「このゲームは好きですか?」''}; &ref(Face_Trance3.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''「YES」''}; &ref(Face_Trance4.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''「恐れていますか?」''}; &ref(Face_Trance5.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''「YES」''}; &ref(Face_Trance6.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''「18歳を超えていますか?」''}; &ref(Face_Trance7.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''「YES」''}; &ref(Face_Trance8.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''「鳥に歯はありますか?」''}; &ref(Face_Trance9.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''「NO」''}; &ref(Face_Trance10.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''「ピーナッツバターは体に良いですか?」''}; &ref(Face_Trance11.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''「NO」''}; &ref(Face_Trance12.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''「月は回っていますか?」''}; &ref(Face_Trance13.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''「NO」''}; &ref(Face_Trance14.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''「働いたことはありますか?」''}; &ref(Face_Trance15.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''「YES」''}; &ref(Face_Trance16.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''「人を傷つけるのは好きですか?」''}; &ref(Face_Trance17.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''「NO」''}; &ref(Face_Trance18.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''「太陽は熱いですか?」''}; &ref(Face_Trance19.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''「YES」''}; &ref(Face_Trance20.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''「犬は好きですか?」''}; &ref(Face_Trance21.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''「YES」''}; &ref(Face_Trance22.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''「社長はいい人ですか?」''}; &ref(Face_Trance23.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''「YES」''}; &ref(Face_Trance24.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''「あなたの犬は社長が好きですか?」''}; &ref(Face_Trance25.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''「NO」''}; #br さて、これで全てを紹介し終えたのでゲームに戻るとしよう。 #br クイズステージを終えた後、俺は新しい緑の寺院ステージに挑戦した。 &ref(Trance_Stage1.jpg,nolink,zoom,350x300); うわぉ。多分このゲームの制作者は薬漬けにされてるぞこりゃ。 #br 冗談はさておき、俺はこのステージのグラフィックに感銘を受けた。&color(gray){''(でもあの不気味な無表情の像の顔は嫌い)''}; bgmは中毒性のあるインドテクノのような雰囲気の曲だった。 #br このステージでは2種類の新種モンスターが登場した。 トランクを持った幽霊のような敵と、馬の頭蓋骨の顔をしたコウモリだ。 こいつらはランダムでスポーンするのだが、運良く2体同時にスクリーンショットを撮ることができた。 #br そして俺は落ち着いた散歩をしに、青の山脈ステージに入った。 しばらく進んでいくと驚くべきことが起こった。 &ref(Trance_Stage3.jpg,nolink,zoom,350x300); モゲラでは無い者が急速に接近し、触手のスクリューでHPをかなり削られてしまったのだ。 制限時間を気にせず2分ほどで倒せたが、通常のプレイではアクションステージにボスモンスターが現れることは無い。 俺は他にどんな法則破りがあるのかと心配になった。 #br その後俺は青い山脈を抜け、このゲームで異彩を放つバランでは無い者との戦いになった。 &ref(Not_Varan.jpg,nolink,zoom,350x300); こいつは蹴りで攻撃し、また胸を開いて誘導ミサイルを発射してくる。...意味不明だ。 &ref(Not_Varan_attack.jpg,nolink,zoom,350x300); ミサイルの対処に苦戦したが、尻尾攻撃で消せることがわかった、 バランでは無い者は置き換えられたモンスターの中で一番簡単なものだったと思う。 #br ヘドラでは無い者には同じことは言えなかった。 &ref(Not_Hedorah.jpg,nolink,zoom,350x300); ヘドラでは無い者は馬の頭蓋骨を持つコウモリの発生源らしいが、これまでで最も戦いにくいモンスターだった。 その理由はヘドラの特殊能力にある。 ヘドラが叫ぶと馬の頭蓋骨を持つコウモリを召喚することができるのだ。 #br スクリーンショットには2体しか写っていないが、コウモリが10体くらい召喚されることもある。 AIはその混乱に乗じて、馬のコウモリが飛び回っている間に2倍の速さで攻撃してきた。 &ref(Not_Hedorah_attack.jpg,nolink,zoom,350x300); 厄介なことが終わると、俺はいくつかの緑の寺院ステージを攻略し、敵を倒してHPを回復させた。 面白いことに、ヘドラを倒した後は馬のコウモリが一切登場しなくなった。 その時俺はある事を思いつく。 #br ボスを全て倒すと赤い顔が現れるのだから、オルガとの戦闘を避けて敵の基地に入るとどうなるのだろうか? #br 試しにそれをやってみた。 &ref(map_Trance1.jpg,nolink,zoom,350x300); &ref(map_Trance2.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''(ここにモンスターはいない。)''}; #br 基地ステージに挑戦しようとすると、ここにモンスターはいないと言われたのだ。 その直後俺はゴジラを操作し、オルガの駒へと近づけた。 俺のちょっとした策略が失敗した。だからまたあの追いかけっこをしなくてはならない、と心構えをした。 #br だがその前に、まずはオルガを倒さなくては。 &ref(Orga.jpg,nolink,zoom,350x300); オルガとの戦いでまず俺が確信した事がある。 このハックロムを作った人物は、明らかにゴジラのファンであるといく事だ。 オルガという怪獣をチョイスしてるだけでなく、『ゴジラ2000ミレニアム』で起こる事を忠実に再現しているのだからだ。 &ref(Orga_attack.jpg,nolink,zoom,350x300); オルガの攻撃方法は主に、パンチと左肩から出されるビーム弾だった。 しかし、オルガのHPが半分以下になると今度はアゴを広げてゴジラを飲み込もうとし、体力をパワーを吸い取ってくるのだ。 &ref(Orga_attack2.jpg,nolink,zoom,350x300); だがそうする事で新たな弱点が生じた。 この状態で鉄光線を発射すると、オルガのHPが4ゲージくらい減らす事ができるのだ。 #br その弱点を見つけた事で俺はすぐにオルガを倒し、その後赤い顔が現れぬようにと祈ったが、基地にそいつが現れ曲が止まった。 &ref(Trance_map_Red.jpg,nolink,zoom,350x300); 俺はできる限り準備をした。 ステージを開始し、基本的に最初のものと同じである事を確認し俺は1秒も無駄にする事なく、すぐに走り出した。 #br その直後、宙に浮かぶ地面のタイルの障害物に遭遇した。 飛びえたり破壊したりできるものもあれば、しゃがんで潜り込まなければならないものもある。 #br 開始40秒後、恐ろしい咆哮を聞き後ろからクモの様な怪獣が俺のすぐ後ろで追いかけてくるのが見えた。 そいつは障害物に当たっても、ほぼ減速することもなく少し後退し、その後突進して粉々に破壊してくるのだ。 それに、小さな障害物はそのまま呑みこんでしまうのである。 &ref(Trance_Red2.jpg,nolink,zoom,350x300); 怖くて仕方なかったが、頭が早く回転したお陰でボタンの入力も早く行うことができ、また奴から逃れられた。 俺はテンションが高まり、 #br 「残念だったな!マヌケ野郎!」 #br と言い、そいつを笑った。 そしてそれを記念にスクリーンショットを撮った。 #br だがそれを言った途端、ステージが終わる前にモンスターは血の気が引くようなことをした。 #br 俺を睨んだのだ。 &ref(Trance_Red3.jpg,nolink,zoom,350x300); 恐怖が押し寄せ、それから俺はそいつを笑うことは無かった。 #br バスルームに顔を洗いに行く前に、次のステージのタイトルをスクリーンショットを撮った。 (そして小便にも行った。奴が俺を睨んだ時、俺はあと少しで漏らしてしまう所だったのである。) &ref(dementia.png,nolink,zoom,350x300); #br [[前に戻る>第二章:パトス#abcdef]] [[次へ進む>第四章:ディメンシア#abcdef]] ※一部行きすぎた表現があったため省略しております *コメント [#comment] #pcomment(,reply,10,)
[[原文リンク>http://allone-works.com/ngc/index.php/2015/06/12/chapter-3-trance/]] #br ''%%%第三章:トランス%%%'' 俺はまだ前回のステージで起きたことに衝撃を受けていた。 そしてトランスのマップbgmはその緊張感を和らげてくれるものでもなかった。 そのbgmはと言うと...なんと説明したら良いだろう... ビデオドロームのテーマ曲を聴いたことはあるかい?俺が思うにその曲が一番近いと思う。 #br 新しいモンスターは誰なのかと思いマップを確認すると、それはオルガだった。 2000年に映画が公開されるまで登場することのなかったモンスターが1988年のゲームに出ているのだ。 チタノザウルスやビオランテの仮説はこれでもうお終いだ。1988年にこのゲームが作られたなんてありえない! #br &ref(map4_1.jpg,nolink,zoom,350x300); 東宝の連中は頭がいいのかもしれないが、そんな先のことまで見通せるわけがない。 もしそうならば、ローランド・エメリッヒにゴジラ映画の製作権を与えることはなかったはずだ。 #br いや違う、これはある種の改造ロムかもしれない。となるとさらに疑問が湧いてくる。 誰がこれを作ったんだ?いつ?どうやって? そして最も重要なのが、何故? この『何故?』が俺の頭を悩ませた。 #br 俺はすぐにビリーが俺をからかう為にやったのだと思った。 だがそうとも限らない。 ビリーはロムハックの作り方なんて知らなかったのだ。 #br もしそうだとしたら、アイツは登場するモンスターの見た目を雑に描かれた性器に置き換える様な、アホらしいことをするだろう。 ビリーが物凄いゲーム編集技術を持っていてかつ、誰にも話さず秘密にしている様な人で無い限りアイツはこれを作れないはずだ。 それに、改造したカセットをカートリッジに読み込むことは可能なのだろうか? #br それは一旦置いといて、俺は新しくマップに表示されたクエスチョンマークに目を向けた。 これが何を意味するのか、興味をそそった。 &ref(map4_2.jpg,nolink,zoom,350x300); 皆様も気になると思い、今更ながらこのステージから登場する『クイズステージ』について説明しておきたいと思う。 このステージからは1マップに1つ、必ずマップのスタート地点付近に出現する様になった。 #br 『クイズステージ』を始めると、この様な画面が表示される。 #br &ref(Face_Trance1.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''「犬は好きですか?」''}; #br 見ての通り、画面上部に質問、『YES』『NO』ボタン、中央には顔が表示される。 俺はこの顔を『フェイス』と呼んでいる。&color(gray){''(スッゲェ想像的な名前だなオイ)''}; そして俺はこれからこの顔の事をフェイスと書くことにする。 #br クイズステージのbgmは実際にゲームに収録されている曲で、Gh1d0ra」というチートコードを実行してプレイできないステージに飛ばされたときに流れるものだ。 フェイスは12個の『YES』『NO』で答えてる質問をし、その答えのボタンにモンスターを移動させて回答をしていく。 回答をするとフェイスは8秒間表情を変え、そのご通常に戻りまた新しい質問をするのだ。 制限時間はなく、正解・不正解は無い。 #br フェイスはプライバシーの尊重なんぞへったくれもなく、時に人の心をかき乱す様な質問もしてくる。 例えば、&color(gray){''「人を傷つけるのは好きですか?」''};&color(gray){''「誰かを殺したことはありますか?」''};&color(gray){''「家族に痴漢をされたことはありますか?」''};などだ。 #br また、&color(gray){''「太陽は熱いですか?」''};や&color(gray){''「水は濡れていますか?」''};など当たり前のことを聞いてくるし、&color(gray){''「あなたの犬は大統領が好きですか?」''};など、バカみたいな質問もするのだ。 そして1クイズに1回、ゲームに関する質問をしてくる。 一つの例外を除いて、フェイスの表情はゲームに何の意味も示さない様に思えた。 だから最初に俺はランダム生成されたものだと思っていた。 #br 質問はパターン化されておらず、フェイスは同じ質問を繰り返すことは無かった。 序盤フェイスが何か企んでいるかと思わせる様な質問もあったが、それ以降はバカげた質問だらけだった。 #br プレイ中に見たフェイスの表情を紹介しよう。カテゴリーは2つあり、理解できたものと出来なかったものに分けてみた。 #br まずは理解できたものから: &ref(Face_Sprites.jpg,nolink,zoom,350x300); #1 無表情 #2 怒り #3 悲しみ #4 喜び #5 吐き気 #6 悪い顔(フェイスがとんでもない事をした時にこの顔をした。後に意味がわかると思う。) #7 驚き #8 ハート #9 苛立ち #10 困惑 #11 ショック #br そして理解できなかったものたち: &ref(Face_Sprites2.jpg,nolink,zoom,350x300); 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厄介なことが終わると、俺はいくつかの緑の寺院ステージを攻略し、敵を倒してHPを回復させた。 面白いことに、ヘドラを倒した後は馬のコウモリが一切登場しなくなった。 その時俺はある事を思いつく。 #br ボスを全て倒すと赤い顔が現れるのだから、オルガとの戦闘を避けて敵の基地に入るとどうなるのだろうか? #br 試しにそれをやってみた。 &ref(map_Trance1.jpg,nolink,zoom,350x300); &ref(map_Trance2.jpg,nolink,zoom,350x300); &color(gray){''(ここにモンスターはいない。)''}; #br 基地ステージに挑戦しようとすると、ここにモンスターはいないと言われたのだ。 その直後俺はゴジラを操作し、オルガの駒へと近づけた。 俺のちょっとした策略が失敗した。だからまたあの追いかけっこをしなくてはならない、と心構えをした。 #br だがその前に、まずはオルガを倒さなくては。 &ref(Orga.jpg,nolink,zoom,350x300); オルガとの戦いでまず俺が確信した事がある。 このハックロムを作った人物は、明らかにゴジラのファンであるといく事だ。 オルガという怪獣をチョイスしてるだけでなく、『ゴジラ2000ミレニアム』で起こる事を忠実に再現しているのだからだ。 &ref(Orga_attack.jpg,nolink,zoom,350x300); オルガの攻撃方法は主に、パンチと左肩から出されるビーム弾だった。 しかし、オルガのHPが半分以下になると今度はアゴを広げてゴジラを飲み込もうとし、体力をパワーを吸い取ってくるのだ。 &ref(Orga_attack2.jpg,nolink,zoom,350x300); だがそうする事で新たな弱点が生じた。 この状態で鉄光線を発射すると、オルガのHPが4ゲージくらい減らす事ができるのだ。 #br その弱点を見つけた事で俺はすぐにオルガを倒し、その後赤い顔が現れぬようにと祈ったが、基地にそいつが現れ曲が止まった。 &ref(Trance_map_Red.jpg,nolink,zoom,350x300); 俺はできる限り準備をした。 ステージを開始し、基本的に最初のものと同じである事を確認し俺は1秒も無駄にする事なく、すぐに走り出した。 #br その直後、宙に浮かぶ地面のタイルの障害物に遭遇した。 飛びえたり破壊したりできるものもあれば、しゃがんで潜り込まなければならないものもある。 #br 開始40秒後、恐ろしい咆哮を聞き後ろからクモの様な怪獣が俺のすぐ後ろで追いかけてくるのが見えた。 そいつは障害物に当たっても、ほぼ減速することもなく少し後退し、その後突進して粉々に破壊してくるのだ。 それに、小さな障害物はそのまま呑みこんでしまうのである。 &ref(Trance_Red2.jpg,nolink,zoom,350x300); 怖くて仕方なかったが、頭が早く回転したお陰でボタンの入力も早く行うことができ、また奴から逃れられた。 俺はテンションが高まり、 #br 「残念だったな!マヌケ野郎!」 #br と言い、そいつを笑った。 そしてそれを記念にスクリーンショットを撮った。 #br だがそれを言った途端、ステージが終わる前にモンスターは血の気が引くようなことをした。 #br 俺を睨んだのだ。 &ref(Trance_Red3.jpg,nolink,zoom,350x300); 恐怖が押し寄せ、それから俺はそいつを笑うことは無かった。 #br バスルームに顔を洗いに行く前に、次のステージのタイトルをスクリーンショットを撮った。 (そして小便にも行った。奴が俺を睨んだ時、俺はあと少しで漏らしてしまう所だったのである。) &ref(dementia.png,nolink,zoom,350x300); #br [[前に戻る>第二章:パトス#abcdef]] [[次へ進む>第四章:ディメンシア#abcdef]] ※一部行きすぎた表現があったため省略しております *コメント [#comment] #pcomment(,reply,10,)